勇気ある撤退
旅に出た初日の夜、早々に引き返した。
テントで一晩を明かす事すらしなかった。車の少ない時間帯に帰るしか、無事に戻れそうな気がしなかったのだ。
帰り道でキッチリとタイヤもパンク。修理で小一時間。
荷物を何度も何度も積み下ろしするのも覚悟で、やはり河川敷を通る。
時間は余計に掛かってしまうが、ハンドルもまともに操作出来ないので、どうしても幹線道路は怖過ぎた。
どうにかこうにか夜明けとともに帰り着いた時には、幻聴が鳴り響いていて相当ヤバかった様に思う。
今までブログなどで拝見していた、日本一周チャリンカーの方々は本当に凄いんだなと、改めて痛感した次第です。
あの重たさで日本中を走るのか…。
いや、本当にスゴいなぁ。
おそらく世界中で誰も言ってくれないだろうから、自分で言っておこう。
これは、「勇気ある撤退」 であったと。
という事で、この2週間ほど。
あれやこれや考えたりもしたのだが、仕事も辞めて居場所など無いのが現実でもある。
んじゃあ、チャリが無理なら今度は歩きで旅をするかという結論に至る。
まずは飛行機で北海道まで飛んでしまおう。